双葉食堂

朝イチの特急ひたちで出て、竜田から代行バス
震災後の帰還困難区域を車両で抜けるのは、昨年9月以来の2度目。女川や志津川など、多くを失っても立ち上がろうとする人々の力強さを感じる他の被災地と違い、それすら許してもらえないこの地域を見ると、やりきれない思いを禁じ得ない。

竜田から29名、浪江で1人乗って30名とやや混み合って小高に到着。
すぐに開店直後の双葉食堂さんに向かったが、既に相席をお願いされる程の盛況ぶりであった。

喜多方ラーメンをずっとあっさりさせたような、飽きの来ない王道的中華そば。
小さい頃からの常連客に話しかける、創業66年の店の女将さん。一度は散り散りになった人々が、ふるさとで顔を合わせている。
未だひとけの無い家が見られるこの町に、徐々に人間の暮らしが戻りつつあると感じた。