居組駅(兵庫県浜坂町)

鳥取の朝。先輩に起こされた。




(つд⊂)ゴシゴシ





ヽ(>∇<)ノ





(¬_¬)




9:17…






2時間近く寝坊しますた。orz




仕方ない。ムーンライトながらに始まり、動きっぱなしだった前日を考えれば、7時間かそこらの睡眠で起きろという方が無理な話だったのだ。
豊岡方面行き列車は、9:35を逃すと11:00までない。髪がボサボサだろうと、昨日と同じ靴下だろうと、朝食無料サービス利用を断念しようと、とにかく9:35には乗らねばならない。取りも直さずチェックアウトし、駅でかにめしを買って発車直前の浜坂行きに乗り込む。


私にとっての今回の旅行の目的は、関西地区JR完乗と秘境駅探訪であり、後者は先輩もまた目的の1つとして掲げていた事。決して有名な観光地を回る訳ではない、津々浦々に残る日本の原風景を、わざわざ鈍行列車を乗り継いで山陰まで遠征して訪ねようという2人の好事家が揃って実現した旅行計画である。w



終点の浜坂まで乗っていく人が殆どであろう中、我々2人だけが因但国境の駅・居組で降りる。
なんか「老朽化のためトイレを閉鎖します」とか書いてあるし…
よりによってそんな時に無性に催したので、繁みに見隠れて用を達す。きっと今も駅裏の繁みの中に、前夜に食った米子のホカ弁の搾りカスが、ティッシュ2枚と共にひっそりと佇んでいることだろう。(爆




↑で、これが正真正銘「駅前の目抜き通り」である。w
フォトライフの容量節約の為(ぉ)、小さい画像でよく見えないかと思うが、画面左側の小屋のようなものが「駅前無料駐輪場」。この道を海側に数分下っていくと半農半漁の小さな集落がある。


2人で海沿いまで下りてみる。
北側を海に、残りの三方を山に囲まれた谷戸に位置する居組は、駅から海岸までたかだか15分の小さな町だが、裏山に立ち込める霧が田畑を潤す“駅前”(w)、民宿や民家が細い路地を挟んで立ち並ぶ中核部、磯の香りが心地よい沿岸部と、実に多彩である。
特に人の集まる中核部は、路地をゆっくりと歩くおばあさんや、商売そっちのけで井戸端会議している商店主など、都会ではまず以って見られない美しい日常が当たり前のように繰り広げられていた。


ただ1つ残念だったのが、順調に進む東浜居組道路の建設である。谷戸のど真ん中を高架とトンネルで抜け、今現在も交通のネックである国道9号線の県境区間のバイパスとして機能させ、ゆくゆくは山陰自動車道の一部として運用しようという事らしい。
静かな漁村に1つ、時代の波が襲いかかろうとしているのが惜しくてならない。