「夜道」

海部駅に降り立つ。


「駅から商店街への目抜き通りだからすぐ分かるだろう」と、地図を見ながら道を探すと、何やら民家の方へ消えていく街灯1つない道があった。
油断すれば側溝に転落しそうなその道を半信半疑で行くと小さな商店街があり、その中央に目的の民宿があった。


着いて早々、民宿のご主人に「道が暗くて大変でしたでしょう?」と訊かれる。
「そうっすね〜。」えぇそりゃもうカルチャーショック受けるほどに


とはいえ、文明腐れした都会人が忘れていた本当の「夜道」を思い出させてもらったような気がして気分が良かった。