旅の終わり

京都で私の前の座席が空いて座ってきた、理論物理学でメシ食ってるという東京の男性と医療について語った。何でも、台風の影響でムーンライト九州が運休するのを恐れて早く出てきたのだという。
流石は物理屋だけあって、「東洋医学など非論理的だという研究者がいるが、例えば気功によるプラセボ効果代謝・免疫系に及ぼす影響は大いにあるだろうし、刻々と変わる体内環境をあるt0という一瞬で切ったデータだけ見て説明する事の方がずっと非論理的だ。」と的確な批判を飛ばす人で、聴いてるこっちも舌を巻いた。



そんな高尚な会話を続けながら豊橋まで来て、駅のベンチに座っていると、MLながらの指定券が取れなかったという男性に声をかけられた。私は持っていたが、物理屋の男性は持っておらず、同じ境遇の人を見つけたとばかりどうするかと話し出す。



そこまでは良かった。



私が、「行きに指定が取れず、小田原から豊橋まで地べただった。」と話すと、
「そりゃ国府津から乗るんや。国府津ならもう検札来ぇへんから、空いてるとこ座んねん。キャンセルになっても高が190円払い戻し程度でみどりの窓口並ばんし、隣に人が来たらイヤやから2枚取ってるヤツとかおるから絶対どっか空いとんねん。ちったぁ頭使えや〜。」
に始まり自分のペースでまくし立てる。あまりにやかましいので、さっきまで彼の隣に座ってた人が逃げてしまった。


オタクが嫌われるのは、単に特異な趣味を持っているからではなく、自分の行動が社会に及ぼす影響を考える力がないからだと私は思う。私は列車が来ると同時に自分の席に向かったが、恐らくあの先も彼と行動を共にした物理屋の男性が気の毒でならない。
人が折角気持ちよく旅を締め括ろうと思ったのに…。あのキモ鉄大阪人、氏ねばいいのに。




まぁ半日後には奈々で高まれるので、あまり気にしませんでしたがね。(ノ∀`)