俺的路線ランキング

JR全線走覇した所で、私の中で良かったと思う路線を順に上げてみる。
尚、私が乗った時間帯や当日の天候・思い入れなどのバイアスが激烈にかかってるので、あくまで参考としてどうぞ。


1位 肥薩線
悩んだ末、これをトップに据えた。
嘉例川の駅舎を横目に、霧島高原を登り、3県境の急勾配。ちなみに私が乗った時は、ここでディーゼルが2度のオーバーヒートを起こした。
ループ線を経て、人吉からは急流・球磨に寄り添って下る。長く乗っていても、飽きるどころか次々に楽しみが飛び込んでくる。


2位 五能線
東日本勢ではこれがイチ押し。
艫作駅から丸く見える日本海千畳敷の荒々しさと、背後の断崖に張り付く一面の氷柱。その向こうには世界遺産の森。
終点が近付き、何時間も乗った疲れを津軽富士と林檎畑が癒してくれる。
リゾートしらかみ号に乗れば津軽三味線の生演奏も楽しめるぜよ。


3位 久大本線
向之原からの急勾配を抜けた先に広がる平原と由布岳の勇姿。
リゾート感と手付かず感を併せ持つ九重高原。
筑後川に沿って下った先にあるのは、我らが姫の実k(ry


4位 木次線
出雲坂根の延命水→三段スイッチバック→おろちループは、一度乗れば虜になる。
亀嵩駅出雲そばは、是非とも下車の上ご賞味を。w


5位 釧網本線
北海道らしい何もない湿原の真ん中を突っ切り、険しい知床の山を越えた先にはオホーツクの海。
いつか、北浜駅の食堂で海鮮料理を食べたい。


6位 小海線
一歩間違えば谷底に転落する… そんな切り立った崖にへばりつきながら、たった4駅で500mの高さを登り、日本の鉄路*1では最も空に近い場所へ。
窓が開かないキハ110の車内にいながら、全身に高原の空気をまとったような感覚になる。


7位 山田線
沿線設備から車両まで、JR東日本管内で最も見捨てられた線区ともいえる盛岡〜宮古。だが、言い換えればそれは生きた化石の宝庫。北に兜明神岳、南に早池峰山、その狭い隙間を老躯が蛇行する様は秀逸だ。


8位 飯田線
この線無くして「秘境駅」は語れない。
峡谷の狭間に立派な電化路線が敷かれ、「なんでこんなトコに駅が?」という小駅に逐一停まりながら走る。都会から近く、本数も多いので、手軽に非日常世界を体感できる。


9位 予讃線
国鉄時代は“予讃本線”とまで呼ばれた幹線ながら、さっきまで海岸線を走っていたと思えば、もう険しい峠に差し掛かる様は、見ていて飽きない。
紀勢本線もこれに似ているが、車両の好みからこちらを挙げた。


10位 豊肥本線
JR九州最高地点から宮地に向けて下る時、車窓に広がる阿蘇の平原は一見の価値あり。
豊後竹田駅構内に流れる「荒城の月」は、どことなく旅情を掻き立てられる。



番外編 三江線
正直、上の10路線と比べると今ひとつ「コレ!」という何かに欠けるが、およそ100kmもの道程をたった1本の川に沿って走るのは、全国広しといえども飯山線とココくらい。
まぁ何より、私にとっては忘れられない路線になったわけで。w

*1:関電トロリーバスを除くという意味