柳ヶ瀬峠と山中峠

なんとなくネットを徘徊してたら行き着いた。


廃線跡ってのは大抵、諸とも取り壊されていたり立ち入りが禁止されていたりするもので、これだけの数の遺構がそのままの形で残り、かつ車道として通行できる場所は、旧北陸本線のこれらの区間を置いてそうはないだろう。これはなかなか惹かれる。w


廃線跡が好きな私だが、ルート変更による既存ルートの廃止に関してはあまり食指が動かない。しかしながら、その区間に旅客駅があったとなれば話は別だ。
鉄道は人や物を運ぶ文化財だ。途中駅の無い線路の架け替えでは列車がちょっと早くて安全になるだけだが、途中駅廃止を伴うルート変更では、ダム建設で周辺集落ごと水底に沈むというような事がない限り、少なからず生活路線を失う人達が出てくる。その辺の人や町の歴史まで引っ包めてこそ、廃線跡探訪は面白いと考えている。実際にこういう思い出を語る人もいる訳だし。


しかし、北陸自動車道の刀根PAと杉津PAはいずれも旧駅の位置にあるんだね。3年前にパック旅行の途中でそうとは知らず刀根PAに寄ったが、物凄く急な下り坂の途中にあった事を覚えている。よくあの傾斜をSLで登ったものだと感心する。
もっとも、そんな所を汽車が無事に通れた訳はなかったようだね。
信越本線碓氷峠では30年も前からトンネル排煙幕の設置・運用がなされていたのに、こちらは大きな事故が起こらなければ対応しない。何とも国鉄らしいといえば国鉄らしい。