病院見学

バスチェアの件を祖父母に話して、そそくさと見学先の病院へ。
私以外には、群馬大の6年生1人と5年生2人、福島県医大の6年生が1人集まっていた。


お話好きな院長先生に院内を案内して頂いた後、研修医や若手医師を交えて円卓で昼食を摂り、午後は研修医について希望科の見学―  の予定だったのだが、緊急手術が入って忙しいとの事で、麻酔科をラウンド中の研修医に付く事に。
見学希望の科といっても、特に他にイベントが無ければ見たいという程度だったので、これは寧ろ嬉しい番狂わせ。


ここで驚いたのがその手技の多さ。
麻酔の導入や覚醒は基本的に上級医中心に行い、手術中の患者1人に張り付いて麻酔維持をやるのが研修医の主な仕事―  みたいな大学病院のイメージしか私の中には無かったのだが、ここでは導入や抜管があればどんどん研修医が呼ばれ、彼らが中心となって行っていた。一緒にいた2時間弱の間に手術室内だけで動静脈ラインを数本確保し、果ては脊椎麻酔ですら研修医が最初から最後までやっていた。


担当の方は「周りに遊ぶ場所とか少ないし、給料もあまり高くないんですが…」と仰るが、病室内や周辺の環境が良く、研修医や若手医師も「忙しすぎず暇すぎず、科の間の確執も少ない。」と、満足度は高そうだった。