奈良梨宿〜今市宿


志賀から4.2km、民家の疎らな街道筋を上ってきて、右側沿道に郵便局が見えたので、「もしや」と思いつつ歩を進め、「奈良梨」という交差点名が見えた時は嬉しかった。



古い街道沿いには神社仏閣がごまんとあり、いちいち寄っていてはきりがないのだが、この八和田神社は川越児玉往還を歩いた人の記事でしばしば見受けられるので、休憩がてら寄り道する事に。



八和田神社の大杉。境内からでも写真に収まるという事は、土佐大豊のアレに比べたらだいぶ小さいのだろうが、それでも相当なもの。
県道に復帰してから左斜めに延びる上り坂に入ると旧宿場筋である。




15:48、昼食と寄り道の時間を除けば、菅谷から1時間05分程度で奈良梨宿に到達。旧宿場らしからぬ街並みが多い川越以北の往還だが、ここに至っては沿道が半分農地と化している。
もっともこの静けさが、廃れた宿場の“夢の跡”的な雰囲気を醸していて逆に良い。



春だなぁ…




志賀からずっと往還の東側を流れていた市野川を渡った所で県道から左に逸れ、畦道に入る。
冒頭に紹介したサイトに「雀を脅す爆音が足下ではじける」とあったので、戸宮でバスを降りて以来、初めてイヤホンを取り出して耳を保護したが、何も起こらなかった。



県道に復帰する際、若干難易度の高い場所がw
ここは普通に越えられるのだが…



流石にこれはどうしようもないので、この山を迂回する県道を歩くと、



先程の山の上でちゃんとした道路として復活した往還が、今市地蔵前交差点で県道を横切るので、左折してこれに入り―