蕨宿


急に道筋がストレートになったかと思うと、国道17号と交差し、緩やかに右カーブを切って蕨の宿場通りに入っていく。
鉄道が少し離れた所に通された影響からか、昔ながらの佇まいの家屋が点々と残されている他、随所に案内板があるなど、管理が行き届いている。


中でも、本陣跡に併設されている市立歴史民族資料館は、宿場の街並や旅籠の夕食を再現した模型が展示されていてそれなりに面白いのだが、これが入館無料なのだ。

また、これより200m程東京寄りにその分館があり、こちらは商家跡が畳の間まで上がって見学できるのだが、こちらも入館無料。(←大切な事なので2度ry)



遊女の客引きが酷かったとか、そもそもその遊女らさえ夜逃げしないよう街道上の橋を牽く等して宿場内に軟禁されていたとか、往時の蕨宿についてはいろいろアレな記述を見るが、現代の当地は趣があって良い。



オマケながら、蕨宿の江戸方出口にあるコインパーキングにも「旧中山道」の文字。


ここからおよそ4km先の志村坂下まで、本来の中山道国道17号の東脇を、時折国道と重なりながら伴走するようなのだが、大半の道筋が消滅しているので大人しく国道を歩く事にする。
他の街道でもそうだったが、幹線道路を排気ガスにまみれてひたすら進まねばならない区間は、歩く距離の割に疲れる。