釜石〜八戸


釜石の中心地・大町交差点。折れたり曲がったりした柱の横に、真新しい支柱が立つ光景は至る所で見られる。
ゆうべはこの交差点に面したホテルに泊まり、向かいの居酒屋で三陸の海産物と地酒を堪能した。いずれも1階部分が完全に波に呑まれた後、改修・営業再開を遂げた所である。



同じ場所から駅方面を見たところ。
「損保ジャパン」看板の真ん中に折れ目があるのが見える。要するにこの高さまで来たという事か?



交差点の少し北、石応禅寺の脇にある仮説店舗群。



熊野神社から見た釜石市街地。



薬師公園の桜。


岩手銀行前バス停から朝イチの大槌行き路線バスに乗車する。
鵜住居辺りは復興に向かっての活気というか、人の気配が感じられるのだが…



大槌町内に入ると様相が変わる。写真はプラットホームだけが残された大槌駅。
9年前に仙台から岩泉まで沿岸を列車で北上した時、確かに通過した駅だ。あの時は特段思い入れのない、ただの途中駅でしかなかったが。
上り線側ホームに若い男性が一人、スケッチのようなものを携えて座っていた。



江岸寺の墓地。一見無事に見える墓標も、砕けた墓石のうち回収できた部分を接着して立て直されたものだったりする場合が少なくない。



大槌中央公民館から。釜石・山田などの周辺地区と比べて、明らかに復興のスピードが遅い。
町長以下複数人の重役とともに町役場を失った自治体とは斯くなるものか。


宮古行きバスの乗り換え地点・道の駅やまだで、土産*1を買い込み、宮古へ。



時間が無いので浄土ヶ浜はサラった眺めただけだが、こちらも結構な人出だった。
宮古駅への戻りは↑の無料ボンネットバスで。



そこから三陸鉄道に乗車。
ってか宮古駅売店鉄道むすめクリアファイルセットが売切れ入荷待ちとかwww
まぁ田野畑からのリゾートうみねこの車内販売で買えましたが。(x



がんばれ、さんてつ!



小本〜田野畑の代行バスは内陸の国道を行く為、島越の惨状は知り得ない。



阪神淡路大震災の後でマルーンの鉄路が三宮まで繋がった翌日、神戸新聞だかに「おかえり阪急」って見出しが載ったそうだが、地元の人の思いはあの時の神戸と同じなのであろう。
この駅には小さな喫茶店があり、数年前にここに寄った時の客は私1人だったのだが、今回ばかりは沿岸の小さな駅がいきなり乗り継ぎ駅になってしまった為に列車やバスが着くたびキャパオーバーの客を抱える事になり、カウンターのおねえさんがエラい忙しそうだった。



ここからは、リゾートうみねこ号で快適に八戸まで。



大きな窓から見えるのは、元通りの穏やかな海。


八戸駅まで行っても良かったが、せんべい汁が食べたくなったので本八戸で下車し、中心街の横丁へ。
屋台に入ってせんべい汁を頼むと、「いかすみ焼酎」という見慣れないメニューが目に入った。どうせあとは帰るだけだし、迷わずかっくらう事にw

真っ黒な見た目に反し、風味の性格はあまりキツくなくまろやかで甘みがあり、スッと入ってくる。これは帰り際に良い物に出会った。

*1:ミニかもめのたまご3箱、「がんばっぺし!大槌」開縁小槌 等