峠道


ここでジャージに着替え。入口から泥が露出していて面を喰らうが、



峠の西側は轍もある上、池の脇を通る時も特段ぬかるんでいる訳でもなく、ハイキング感覚で歩ける。



山道の入口から20分弱で、あっさりと頼山陽脱藩の道・松子山峠の鞍部に到達。



西条方へ振り返ってみる。



鞍部を越えて2つ目(山道の入口から3つ目)の池を右に見ると間もなく、



コンクリート壁に差し掛かる。
ここまでにいくつか分かれ道があるが、いずれも池の北縁(池を右に見る)に沿う方へ向かう道を選べば良い。



逆方向(本郷宿側)から歩いた人のブログを見ると「よじ登って…」等と書いてあったりするが、実際には足場との高低差は1.1m程度しかなく、容易に通過できる。私はこれをズルっと下りる形で通過。



道中このような案内が、確認できただけで5つあった。地元の愛好家各位が中心となって設置してくれているようだ。常に遭難の恐怖が付き纏うこの区間では非常に助かる。



そしてコンクリート壁を越えてすぐ、遂に本気を見せ始めた峠道。
この少し先、倒木で通り難くなった場所を右に迂回しようとして、ぬかるみに完全に左足を突っ込んでしまう。まだ靴にビニールを着けなくても大丈夫かなと高を括っていたのがマズかった。即刻装用。
何しろこんな道がしばらく続くのだが、藪ばかりで景色が変わらない上、通るのに必死だったので、それ程写真は残っていない。西条からなら下り坂だからまだ良かったようなものの、逆から来る人は本当に大変だろう。



そんな中、小川にはいかにも人が造ったと思しき道が架けられている。大変嬉しい。



荊や蜘蛛の巣と20分以上格闘し続けた末、舗装された道が見えた時はかなりホッとした。



東広島呉自動車道をアンダーパスする手前に、移転復元された日向一里塚がある。歌謡坂一里塚からここまでの4km弱で1時間半かかった。
草木の種やら蜘蛛の巣やらを払う為、この場で12分休憩する。



国道2号下り線の合流地点まで来て、



決死の横断後、そのまま竹薮の中に突っ込み、国道の上り線まで下る。



市境を越える前にもう一度道なき道を下って旧道に出なければならないらしいが、とにかく藪なのでどこだか分からず、



やむなく新田万里トンネルの手前から旧道に下りた。奥のガードレールの道を登った所で街道に復帰する。