田万里


心地よい下り坂。竹原市に入ってからは、その名の通り、写真のような竹林が格段に増え、軒先に薪と一緒に竹を切り揃えた物が束ねて置かれている民家が数多く見られるようになってくる。



人里の様相を呈してきた。あと少しで間の宿・田万里。



手鞠の里ってどこ?
頼山陽の叔父・頼杏坪も、広島登城や三次赴任の折、ここを通ったのだろうか。



西条から2里22丁36間(10.1km)、田万里の集落に到達。




明治になっても、旧豊田郡初の郵便取扱所ができる程の賑わいだったそうな。



その取扱所。
ちなみに現在の郵便局はこれより北西、国道2号田万里交差点の角にある。



西条方を振り返って。
この辺りで、本郷方から歩いてきて今から峠に向かうという中年男性と擦れ違った。この男性も、コンクリート壁の存在等、それなりの情報は見てから来ていたようだが、装いは布パンにタウンシューズといった有様。
私が峠道の様子を話しながら、ぬかるみに埋没した左足を見せると、「参ったなぁ…」という素振りを見せながらも峠に向かって歩を進めて行かれた。



本郷方から来る人は、これが目印になる。



田万里市を過ぎて少しのところにある茗荷の清水。本当に澄んだ水を湛えており、中で鯉が泳いでいる。



田万里から2km、左に曲がって西野大橋を渡る街道から離れ、かんぽの宿竹原で日帰り入浴&昼食。この日の朝、岡山を出た時は何とか大丈夫だった靴下だったが、風呂場の前で脱いだ時には大穴が開いていた。