雨の霧島⇒志布志線廃線跡探訪
月の明けて2/1の朝、隼人から2度目の肥薩線へ。隼人を出てまもなく小雨が降り出す。この小雨が、途中の嘉例川に佇む、建造から103年を経た駅舎をより渋く見せる。
霧島高原の交通の要衝・吉松から、吉都線に入る。県境を越えた辺りで雨が上がり、今度は一転、快晴のえびの高原を下る。有難くも今回の旅行は見事に天気がオイシイ方向へと転ぶ。ヽ(´ー`)ノ
西都城から、志布志線廃線跡の旅が始まる。20年近くも前に廃止された路線なのに、西都城駅にはまだその頃から使われている駅名標が複数残っており、次駅を示す欄の「いままち」の文字が消された跡が肉眼でもハッキリと見えた。
- 末吉駅跡
西都城からバスで20分、鹿児島県最初の末吉を訪ねる。
志布志線跡はかなりの区間が駅間距離なども表示もあるサイクリングロードとなっていて、かつての軌道の位置がよく分かるよう整備が進んでいるが、ここには更に、旧駅舎を改修した無料開放の資料館があり、往時の時刻表や器具を見ることができる。
ゆっくりしたいが、1駅でも多く探訪したいので、10分後のバスで岩川へ。
- 岩川駅跡
ここは線内最大の町で、ここ発着のバスも多く、探訪の際ピボットになるが、駅跡には信号機が残されているのみで、かつての駅舎は曽於市の商工会議所に変わっている。ただ、この商工会議所にも鉄道資料館が併設されており、寧ろ展示品の種類は末吉より多かったので、じっくりと堪能できた。
土産や洗濯物、パンフレット類を近くの郵便局から自宅に送り、身軽になって更に南下。
この辺から鉄道跡は未整備の場所が目立つようになるが、ここはホーム・鉄路・駅名標が残り、両サイドは「鉄道記念公園」という名で、ゲートボール場や子供用の砂場が設けられている。
♪大人たちは〜 冷えた線路 歩く 時雨雲〜 形を変えても〜
と「鳥の詩」バリな事をしつつ、次のバスまで1時間。ヽ(´ー`)ノ
現存する日南線の線路は、車止めが設けられ、その先に繋がっていたであろう志布志線、及び大隅線の跡はデパートの駐車場になっていた。
探訪の記念に“35冊目”となっていた駅ノートに記し、日南線に乗る。