ポリクリ1週目終了―予診

今日は我々が実際の患者の予診をとる。


診察時間が長い精神科でスムーズな診察を行う為には、先生が本診察を始める前にできる限り患者のバックグラウンドを明らかにしておく事が必要であり、通常は臨床心理士が携わるこの作業を実習生である我々が行おうというのである。

勿論、臨床心理士の人には後ろに付いてもらいながらやるのだが、患者さんと向き合っている間は実質1対1のコミュニケーション。しかも診察時間に支障を来さないよう、電子カルテの使い方も碌に知らない状態で問診室にぶち込まれ、30分程度で必要な質問を終わらせなければならない…



テンパるというレベルではない。



何とか形だけでもこなして患者さんを本診察へ回す。ここでも同席して先生と患者さんの会話の中から、訊き漏らした事柄を超速で電子カルテに書き込んでいく。


患者さんが退出されてから、その病状に関連した事を准教授と簡単にディスカッションして、午前の実習は終了。




午後は、教授室にて実習総括。
まず学生ごとに感想を述べ、先生がそれについてコメントする。


教授曰く、この実習を通して我々に一番伝えたかった事は、「精神科も他の科と何ら変わらないという事に気付いた上で、世間が精神科及びその患者に向ける偏見の目に、将来の医療のスペシャリストという立場から率先して立ち向かい、啓蒙していって欲しい。」という事であると。



来週も精神科だが、今度は世田谷区にある専門病院での実習。ちょっと面白くなってきた。