大井宿〜川越城下

16:25、大和田から55分で大井宿に到達。



大井宿の南端であるこの場所に、治安維持を主目的とした木戸が設置されていたらしい。ここから緩やかに下りながら大井宿の中心に入っていく。



大井宿新井本陣跡。川越藩大名行列はその日のうちの江戸まで行ったので、ここは宿泊地でなく休憩場所として利用されたそうだ。現在はこのように普通の民家のような佇まいになっている。



大井小学校の敷地内に建つ旧大井村役場の建物は、国の登録有形文化財だそうだ。



大井小を過ぎてすぐ左の旧道へ。



ふじみ野市(旧大井町)亀久保の旧道



大井総合支所入口交差点に建つ「角の常夜灯」。ここで川越街道と直角に交わるのは大山道の一つだそうだが、詳しい道筋が分からない。所沢辺りで鎌倉上ツ道にでも合流して、南町田辺りで大山街道に入ったのだろうか?



国道に合流後、亀久保交差点の先にある道程標識には、川越街道に繋がる児玉往還の終点「藤岡」の文字が。
川越から63kmなら、2日もあれば制覇できるな― などと思ったり思わなかったり。



道程標識から700m程で旧道への分かれ道が。この分岐点を境に、遂に川越市に。心なしか歩くスピードが増す。



川越市藤間の旧道。江戸時代の川越街道の道幅は6m程度だったそうなので、この辺りは概ねオリジナルに近いのではなかろうか。



旧道沿いにある旧家と藤の花



さすが川越。老人福祉施設までもがこんな感じ。



アップダウンのある街道筋をよそに、悠々と新河岸川を遡って来た船便の荷物も、ここで荷揚げされるので―



烏頭坂だけは越えなければ川越に入れなかった。



川越の市街地に入って、早速詳細不明な構造物を発見。



そして市街地に入ってからが地味に長い。その間、良い佇まいの建物がいくつもあるが、中でも松江町の田口家と丸ポストのコンビは画的に素晴らしい。田口家は市の指定文化財だそうだ。



街道は、川越観光の中心である“蔵のまち”より1本東側を通る為、かの時の鐘もこのようにチラッと見える。



便利すぎるATM群がある市役所前交差点を左折すると、180m程で札の辻の到着する。18:20、大井から1時間55分、成増駅から4時間50分だった。



この先、川越街道は児玉往還と名を変え、上州藤岡まで繋がっている。
ここを歩く日がくるかどうかは分からないが、ひとまず今日は蔵のまちを通って川越駅から帰る事とする。