荏田宿〜谷本原


16:00、荏田宿に到達。
宿の入口にある庚申塔の横に「江戸を発って一日目の宿」とあるが、赤坂から荏田までの道程は5里29丁14間(22.82km)である。
東海道を歩く当時の旅人は、日本橋を発ってその日のうちに39km先の戸塚まで行ったというから、これは矢倉沢往還が如何にアップダウンの激しい道筋だったかを表しているように思える。



R246を横切ってすぐに左折し、しばらく行った所でR246に合流した後、100m程ですぐ右の旧道に入り、江田駅前を通る。こちらも宮前平駅同様、改札口の目の前である。
その先の旧道はしばらく線路やR246の敷地に消えているので、線路の北側の小路を進むと、市ヶ尾トンネルの手前で道筋が復活する。



地蔵堂下交差点の少し先から左に下る旧道の猿田坂。道なりに進んで鶴見川に突き当たる。かつてはそのまま川間橋で渡っていたようだが、現在は少し上流に架かっている。


柿の木台の住宅地を歩いていた頃、鷺沼で食べたカレーが良い感じに胃結腸反射を誘発し、便意を催してきたので、藤が丘駅前の薬局でトイレを借りる。藤が丘も病院実習で幾度となく来た場所。勝手を知っているから落ち着く。



青葉台駅前で線路を跨ぐ。
川崎国道事務所によると、藤が丘からしらとり台辺りまでは谷本原と呼ばれる林の中の山道で、昼間から追いはぎが出没したとか。今となっては信じ難い事だが。


谷本原区間の旧道はかなり失われているので国道やその側道などを行く。



ラブホテルの脇を掠めて恩田茶屋跡付近に出る。直進すると田奈駅方面。ここは左折して恩田川を渡る。



恩田川を渡ったら、長津田宿も近い。